音楽は人間にとって、もっとも大事なもののひとつですが、赤ちゃんの脳の成長にどんな影響を与えるのでしょうか？
今やよく知られていることですが、赤ちゃんは生まれる前からお母さんのおなかの中で音を聞いています。妊娠16週から18週頃、赤ちゃんは最初の音を聞きます。
妊娠24週までに急速に発達し、妊娠の最後の数ヶ月で、胎児は母親の声、母国語の単語パターンや韻が認識できるようになります。
当然周りの音楽も聞こえています。
音楽は、学校へ行く前に準備しておくべきスキルのあらゆる分野、特に言語習得と読解力の分野へ火をつけてくれます。
また、楽器の演奏を学ぶことは、数学の学習に役立ち、学校の成績を上げることさえできるのです。
できるだけ早くお子さんに音楽に親しませるよう、多くの科学者たちが提唱しています。
音楽は赤ちゃんを落ち着かせたり、やすらかに眠りついてもらうのに役立ちますか？
代表的な赤ちゃんのための音楽は子守歌ですね。
英語では“lullaby”ララバイと言われますが、“子守唄」は、保護者が子供を落ち着かせるために発する「ララ」または「ルル」の音に由来すると言われています。
そして「バイ」はご存じのように「さようなら」、または「おやすみ」と言う意味です。
学者たちの調査によれば、子守唄はあらゆる文化、あらゆる言語で歌われているそうです。
子守歌はお母さんによって歌われることが多いですが、赤ちゃんにとって、いつもそばにいる人（保護者や幼児の世話係）、自分をいたわってくれる人の声は、絶大な安心感与え、その人の歌う子守歌は最強なのです。
一般の子守歌以外でも、さまざま音楽が赤ちゃんを寝かせつけるのに役立ちます。
その効果を高めるためには、以下の２点に注意することをお勧めします。
1. 赤ちゃんの睡眠ルーチンに入れること
音楽は赤ちゃんをリラックスさせ、よい睡眠パターンを育む落ち着いた雰囲気を作り出してくれます。
馴染みのある曲や歌が、まるで音楽療法のように働いてくれるのです。
2. ゆっくりと、柔らかく、繰り返される音楽が理想的
ショパンの子守歌は有名ですが、ゆっくりでソフトで、旋律の繰り返しが多いですよね。
音楽の癒しの中で、赤ちゃんがハッピーな気持ちになり、実際に心拍を遅くし、より穏やかで深い呼吸を可能にすると言われています。
幼児に最適な楽器は何でしょうか?
高価な楽器は必要ありません。
無料で、お子さんと一緒に音楽を作る方法はたくさんあります。
人の声帯は、人間が生み出す最もナチュラルな楽器です。他の身体の一部も楽器として使うことができます。
太ももを叩いたり、指をパチンと鳴らしたり、足を踏み鳴らしたり軽く叩いたりする等、身体はパーカッションとして使えます。
また、スプーンで鍋を叩いたり、鍋の蓋を合わせたり、ガラスのコップを箸で叩いたり、家の中にはたくさんの「楽器」があるのです。
子供のために購入するとすれば、おもちゃのドラム、シェーカーまたはガラガラ、木琴、マラカスなども良いでしょう。
音楽は子供の社交性を高めることができるのでしょうか?
音楽を聴いたり、他の人と一緒に演奏したりすると、会話が生じ、周りの人とのつながりも感じることができます。
特に幼い頃、子供たちは音楽に反応して手を揺らしたり、飛び跳ねたりして、自分自身を表現します。
同時にこれらの行動は、感情を共有するのにも役立ちます。
幼い子供は自分の曲を作ることさえできます。
彼らは一緒に笑い、同じ言葉を繰り返し、同時にそれらの言葉を暗記したりします。音楽を通じてお互い共感し、信頼し、協力しあうことを学んでいくのです。
世界のあらゆる文化で、日常生活の一部になっている音楽は、人間の脳の成長や社会の繋がりを形成するのに役立っているのです。
情報ソース
UNICEF Parenting is now on WhatsApp
Dr. Ibrahim H. Baltag（イブラヒム・H・バルタギ博士）
レバノン・アメリカン大学の講師、レバノン国際大学の音楽プログラムの責任者、子供向けの音楽集シリーズを出版。
さて、あなたの赤ちゃんは十分に音楽を聴いていますでしょうか？
もし、十分でないと感じたら、是非この時期を活かして、楽しいクリスマスソングをお楽しみください。赤ちゃんだけでなく、そばにいる大人たちも楽しい気分になりますよ。
お薦めクリスマスソング（アニメ）
美しい絵がいっぱい。絵本を楽しむように音楽が聞けます （歌詞も英語で見られます）
大人も子供も一緒に楽しめる アメリカ歌姫マライアキャリーのAll I Want for Christmas
5オクターヴ半（F2〜Bb7を観測）という声域をもつマライアが作詞作曲をした代表曲、2020年12月15日に全米1位を獲得し、その後も毎年1位を獲得。
クリスマス ララバイ （よく知られたクリスマスソングを子守歌風にアレンジ）
オーケストラ、合唱、独唱、バレー 美しい映像 すべてが楽しめるクリスマスビデオ
赤ちゃんはオーケストラの複雑な音階や音の層を聞き分けられるので、大人よりもオーケストラのクラシック音楽を楽しめるのです。
クリスマスアニメーション
お子さんが大好きなサンタのアニメ、海外のクリスマス文化もちょっと楽しめます。
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知っていますか？
コトバの音の認識能力に大きく関係している脳は、3歳までに約60％が出来上がります。
脳がほぼ完璧にできあがる10歳ぐらいを境に、その認識力が急速に落ちていきます。
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